ホンモノ横綱 谷風梶之助
歴代の横綱は今の白鵬で69人になるが、谷風梶之助は‘横綱中の横綱‘といわれ、記録もはっきり残る古今無双 (この言い回しがいい!)の大力士である。 明和6年(1769年)から寛永6年(1794年)までの土俵一代実に25年、その間の成績は258勝14敗16引き分け15預り5無勝負で勝率は9割4分8厘と驚異的である。
(引き分け・・現在と同じで水入り勝負つかず。 預かり・・物言い後勝ち負けを決めない。今のように取り直しはなかった。 無勝負・・行司の裁きのひとつで勝負なしの意、今は東西どちらかに軍配をあげなければいけない。 預かりと無勝負は現在は廃止されている)
谷風は寛延3年8月8日(1750年)、現在の仙台市に生まれた。本名は金子与四郎といい裕福な農家の長男として育った。この時代、ここまでしっかり記録が残っているのは、彼が後年いかに有名になったかを物語っている。
明和6年、数え年20歳でいきなり江戸相撲の西大関でデビューする。これは当時では珍しいことではなく、容姿、体格面が見栄えが良ければ‘客寄せ‘の看板大関としての扱いを受けることもあったようだ。谷風もそんな扱いでスタートを切った。その場所は4勝無敗3休みで早々と実力を証明してみせた。 しかし何故かその4場所後には前頭筆頭に位置している。
その後、番付は前頭、小結、関脇、大関と徐々に経過するが、とにかく勝ち続けるのである。今のように成績と番付が必ずしも一致していない。当時は優勝はおろか番付に対してのこだわりなど無かったようだ。
優勝(相当)回数21回、63連勝のあと43連勝を記録している。この間の唯一の1敗は新鋭小野川喜三郎(次に横綱になる)から喫した黒星だった。
寛永元年に吉田司家から「横綱免許」を、ライバルに成長した小野川とともに授与された。この「横綱免許」は最高位というよりも‘称号‘的ニュアンスで扱われた。
谷風の出現で江戸相撲は興隆、発展を遂げ、プロ相撲としての体制が整い,まもなく寛政の相撲黄金時代を迎えた。
しかし寛政7年、江戸ではインフルエンザ(はやり風邪)が猛威をふるった。谷風もこれに罹り44歳で現役のまま亡くなった。 この悪性インフルエンザを「タニカゼ」と呼び人々は恐れたという話があるが本当かどうか・・・・・
「谷風の前に谷風なく、谷風の後に谷風なし」、「わしが国さで見せたいものは、むかし谷風、いま伊達模様〜」と後世まで語られれるほどだから、風格、人格を備えた大力士だったに違いない。錦絵からも充分それが推測できるのである。
相撲の話―鳶魚江戸文庫〈4〉 (中公文庫)
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谷風は寛延3年8月8日(1750年)、現在の仙台市に生まれた。本名は金子与四郎といい裕福な農家の長男として育った。この時代、ここまでしっかり記録が残っているのは、彼が後年いかに有名になったかを物語っている。
明和6年、数え年20歳でいきなり江戸相撲の西大関でデビューする。これは当時では珍しいことではなく、容姿、体格面が見栄えが良ければ‘客寄せ‘の看板大関としての扱いを受けることもあったようだ。谷風もそんな扱いでスタートを切った。その場所は4勝無敗3休みで早々と実力を証明してみせた。 しかし何故かその4場所後には前頭筆頭に位置している。
その後、番付は前頭、小結、関脇、大関と徐々に経過するが、とにかく勝ち続けるのである。今のように成績と番付が必ずしも一致していない。当時は優勝はおろか番付に対してのこだわりなど無かったようだ。
優勝(相当)回数21回、63連勝のあと43連勝を記録している。この間の唯一の1敗は新鋭小野川喜三郎(次に横綱になる)から喫した黒星だった。
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谷風の出現で江戸相撲は興隆、発展を遂げ、プロ相撲としての体制が整い,まもなく寛政の相撲黄金時代を迎えた。
しかし寛政7年、江戸ではインフルエンザ(はやり風邪)が猛威をふるった。谷風もこれに罹り44歳で現役のまま亡くなった。 この悪性インフルエンザを「タニカゼ」と呼び人々は恐れたという話があるが本当かどうか・・・・・
「谷風の前に谷風なく、谷風の後に谷風なし」、「わしが国さで見せたいものは、むかし谷風、いま伊達模様〜」と後世まで語られれるほどだから、風格、人格を備えた大力士だったに違いない。錦絵からも充分それが推測できるのである。
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